こんばんは!スタッフのながさわです。
お正月が過ぎてしばらくたちますが、
かまわず今回もお年取りのお話です。。。(笑)
お年取りに魚を食べるでしょうか?
私がお年取りを過ごす松本では、ぶりの塩焼きを食べます。
一方、親戚がいる長野や上田、佐久の方では
サケを食べるのが一般的なようです。
サケは千曲川や犀川を遡って来るため長野県でも手に入ります。
しかしながらぶりは海の魚です。
皆さまご存じのとおり、信州には海はありません。
それでは松本のぶりはどこから来たのでしょうか???
ぶりは現在の富山県氷見市から来ていました。
氷見で水揚げされたぶりを塩漬けにして、
それを富山から岐阜へ延びる飛騨街道、そして
岐阜と長野の境にある野麦峠を通って塩尻を抜けて
松本に入ってきていたようです。
そのため松本に入ってくるぶりは「飛騨ぶり」と呼ばれていたとのことです。
海のない土地の名が付くと、なんとなく違和感を覚えます^^;
また、氷見から新潟県糸魚川へ運び、そこから塩の道として
知られる千国街道を通ってくるルートもあったようです。
松本に着くころのぶりには塩が良い具合に効いており、
「ひとしおのぶり」なんて言われたりもしたそうです。
塩が効きすぎてしまうためか、松本より先の地域でぶりをお年取りに食べる
文化は浸透しなかったようです。
今のような防寒具もない中、雪の山を越えて塩漬けのぶりを
運んで来ていたことを思うと、なんだかとても有難みを感じます。
お年取りの魚一つとっても、色々と背景があるのですね。
調べていると、他にも関連した情報が見つかりましたが、
全部書くと長くなってしまうため、また追々書かせていただきます!
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございましたm(__)m